ＰＯＢ本好き連。 - つぶやいていた。

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1 雨男	2022/06/07 11:26

毎月一回。
痴ほう老人となった実母の家を訪問する。
週6日で通っているデイサービスのない日曜日に。

一軒家。独居痴ほう老人となっても施設への入居はまだ難しい。

車で片道２～３時間。
幅があるのは渋滞のアリナシ。
コロナで外出制限が在った時はとてもスムーズに２時間で着いた。
解除されたら数か所の渋滞で3.5時間かかった。

デイサービスのお迎えが無いと外出してしまい迷子になる。
迷子になると警察から電話が掛かってくる。「迎えに来い」と。

お迎えの時間は午前9時前後。
なので、私も9時前後には着かないと外出の危険が大きくなる。

朝6時に車に乗って出かける。
車に乗った時は曇っているが雨は降っていない。
車に乗って10分後にポツポツと。
車に乗って30分後にはパラパラと。
雨男の性。

その日の交通事情はとても良好だった。
渋滞らしい渋滞もなく。
キツイ日差しや、大雨で視界不良もなく。
淡々と運転している。

こんな時。
田舎の都道線に入ると思考に靄がかかる。
センターライン、信号、標識の認識が思考を通らなくなる。
エンジンの回転数は一定で窓を開けての風切り音とロードノイズで
ラジオの内容も聞こえない。

「こんな時に事故が起こるんだろうな」

そんな思いがよぎると同時に思考が別の物語を作り始める。
「実は既に事故を起こしていて思考だけ目的地を目指しているのではないか？」

周りに車もなく歩行者もいない。
日曜日の朝なのにヒトに会わないのは既にこの身が俗世と別れているから。

「そうかー。
　幽霊になったらこんな感じなのかな」

幽霊になった事も無ければ、そんなに強い思いで通っているわけでもなく。
強い思いが無ければ幽霊にもなれんだろうな。

3つの思考。保守、ボケ、突っ込み。
そんな日曜の朝がありましたとさ。

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2 雨男	2023/12/19 11:05

最近、夜に眠れない。寝つきがすこぶる悪い。

ベッドの上でコロコロ。
枕に押し付ける頭の位置を変え、右半身を下にして消化を助けてみたり、
左半身をベッドへ押し付けてみたりと。
何をしても早々に眠ることはできない。

丑三つ時。
時計の秒針が刻む音がうるさい位に聞こえる。
安物の時計はうるさいのだと、再認識する。

眠れる、寝ていると認識するのは、同じフレーズを繰り返す音楽と
何かしらの短い夢を見ているから。

短い夢から続きの夢に変化する。
物語の起承転結のように、今宵初め見た夢の続きが変化してまた続きの夢になる。

今日も眠れない。
眠れない・・眠れない・・・眠れない・・・・。
ベッドで転がる自分が、眠れないー！っと。また向きを変えている。

ん？？なんで自分が眠れないからって転がっているベッドの上の自分を見ているのだろう。

・・・。あまりに眠れなくて、眠れない夢を見ていた。
「ふふっ」と、自分で笑う感覚で目が覚めて、眠れない夢を見ていたという実感がわいた。

そして、また眠れないーっと思いながらベッドの上をコロコロするのでした。

後日。
夢の中で見たベッドを転がる自分が随分鮮明だった。
いつもの夢なら、起きたときは覚えていないのに寝返りをうつ自分を思い出せたことに違和感を覚える。

はたっと、気が付く。
これが世にいう「幽体離脱」かー。

今日も朝がつらい。

削除キー

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